2018年2月11日日曜日

蓋棺事定  ビットコイン騒動をこう見る



蓋棺事定 (がいかん じてい)
人間の本当の評価は、棺に蓋をしてから、すなわち亡くなってから始めて定まる。と言う意味。生前の評価はいろいろな思惑があって正当ではないと言う意味にも使われる。
 訓読みは
 棺(カン)を蓋(おお)いて事(こと)定(さだ)まる。

株式投資もFXも,そして今をときめくビットコインも,「上がった,上がった」とお喜びの人も多いのだが,きちんと現金に買えて,「どうだ」という話ではないかな,と思う.

 現金に買えても,またすぐに買ってしまう,勝負してしまう人もいるが,これでは,「勝ち」が定まった訳でも,お金が儲かった訳でもない,ということは肝に銘じるべきであろう.蓋棺事定,なのである.
  ビットコインも去年の12月に最高値を付けた.なんと1年で200倍になったという.
  ここで少しでもビットコインを持っている人は,手持ちのビットコインが1億以上の時価総額に「億り人」(おくりびと)になる人も多数出現した.しかし,一体,何人の人がこの時に手持ちのビットコインを現金に買え,店じまいしたのであろうか.ごくごく少数であろう.そんなことを出来る人間は殆どいない.

 更に悪い事に,このような人たちは,恐ろしいほど頻繁に売り買いを繰り返すのである.そのたびに手数料が発生するし,儲けた分には税金がかかる.税金は、その額にもよるが、5000万以上で50%(国税40% 地方税 10%)である。

 やはり,店じまいをして,なんぼ,と冷徹に考えるべきであろう.
 

 「途中」、つまり、ただビットコインを持っているだけでぬか喜びするのは,慎みたいものだ.


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