2017年7月22日土曜日

八重山民謡 鷲ぬ鳥の完全理解と、今の日本の政府が英語教育を通じて若者に求めるもの


動画で解説
 

さてさて・・・この動画。なかなかアクセス数が上がりません。
 You Tuberになることも考えているのですが、アクセス数がまったく上がらない。

 ある人から、難解すぎる、とのご指摘。

 なるほど。難しいのかな。
 文法とは、言葉の分類で、特殊な名前、つまり、文法用語がつく。
 だから、とっつきにくい。
 しかし、母国語以外は、文法を追いながらマスターしていくしかありません。

 英語のお勉強で、最近は政府自ら、文法を勉強するな、とか、文法の勉強ばかりしているから、日本人は英語ができない、と言う。まったくの暴論。
 政府がこんなことを言ってはいけないと思う。

 話は変わるが、下は、八重山の士族が重視した学問。
 これに長じた人が、八重山の蔵元やひいては琉球王朝府から重く用いられたのだろう。
 国家を担う人材として。
 

見ると、なるほどと頷けるものばかり。
学文、これは、漢文ではないかと思う。次に算勘、つまり数学。乗馬。
あと、いろいろある。
書道、花、茶・・・
謡、ともある。これは、我らが唄三線のことである。
あと、その周辺の太鼓、笛、などであろう。
唐楽。支那の芸術。冊封使をもてなすためか。
(八重山の芸術 大田静男 著 沖縄文庫 の冒頭)

 なるほど。国家が国家を担う人材を担うために、士族の子弟に上記の学問を奨励して、優秀なものを重く召し抱えたのである。いつの時代、どこの国でもこのようにして、次世代の人間を育て、国家を繁栄させようとしたのである。

 翻って、今の日本の政府の英語教育に対する言い草。
 英文法をせずに、喋るのが大事、と言う。
 だが、英語で重く用いられるのは、英文法の確実な知識があり、向こうの要人ときちんと意思を疎通でき、大事なのは、書いてある文章を読めて、正確に書けること。うしろ二つが特に大事。

 重く用いる気もないのに、英文法は要らぬ、喋れれば良い、などという国家の要人は信用するに値しないだろう。その通りにやっていたらバカを見ること間違いなしであろうさ。
 
さてさて
 文法を勉強せずして、語学のマスターはありません。
 というか、文法を勉強しなければ、外国語にも八重山島言葉にも一歩も近づけません。
 文法は、長年、先人が培ってきた、語学マスターの知恵なのです。

 八重山言葉も同じ。
 しかも八重山言葉は日本語の親戚言葉。
 語順も同じでしょう。
 文法も同じ。

 単語で言い方の違うものがあるが、それはその都度覚える。造作無い。

 「まらしうん」=「生まれる」です。「う」が八重山ではなくなったのかな、とも思います。

 難しいのは、動詞、助動詞の変化とその結びつき。
 だから、この変化をここでは徹底的に押さえていきます。妥協はしません。
 故に「妥協なき完全理解」というタイトルをつけているのです。

 あと、日本語にもありますが、助詞の使い方が難しいです。 
 日本語と似ているようで違う。しかし、日本語を元に理解していくことが可能です。
 この助詞も「妥協なき完全理解」といきたいものです。

 これが壁であると思います。皆さん。壁を越えようや。
 壁を越えると、そこに豊穣な世界、弥勒世(みるくゆ)が広がっていることでしょう。

 このことこそが、このシリーズの目標です。

















妥協なき完全理解シリーズ
 3 鷲ぬ鳥節「綾ぱにば 生らしょーり」

 2 鳩間節「美しゃ むいだる」

 1 鳩間節 「鳩間中岡 走り登り」

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