2014年12月26日金曜日

「英語」は本当に必要なのか…大学関係者から漏れる“英語不要論” を読んで

こんにちは 

 このような記事に接したので一言

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141222-00000524-san-soci&fb_action_ids=412499658906781&fb_action_types=og.comments
「英語」は本当に必要なのか…大学関係者から漏れる“英語不要論”

日本語は世界一難しい言語です.これを忘れてはいけません.もっと今風に言うと,各言語に取り扱い説明書があるとすれば,日本語の取扱説明書がもっとも分厚く,もっとも覚える内容があると思います.

 だから日本語の習得には,他の言葉より時間がかかるのです.
 小学校から英語の授業をやってもダメです.意味がありません.
 
 会話など二の次で良いのです.まず,読み書きをきちんと押さえる,ここが一番時間がかかる.これをじっくり時間をかけて学生時代にやれば良いのです.
 勉強のできる子供にしたいですか 自分の子供を・・・

 小学校高学年くらいで,本をよく読む子供 つまり,本を読んで楽しめる子供.つまり日本語を読んで理解できる子供が勉強のできる子供になります.そうでない子供との差は歴然としており,学年が進むほど拡がります.

 小学校高学年で,本を楽しんで読める子供は,所謂その地域の良い高校,というものにすんなりと入られるものです.

 よく,小学生で英検2級を取った,取らせた,という話を聞きます.
 それはそれで素晴らしいことだと思うし,親も子も頑張ったんだなあ,と思います.
 しかし,これが漢検2級だと,もっと素晴らしいことだと思います.

 優先順位を間違ってはいけません

記事 は,以下***********************

文部科学省の中央教育審議会で、子供たちが実用的な英語を学ぶ環境づくりを進める議論が本格的に始まった。平成28年度にも改定される新学習指導要領では、小学生高学年から教科として導入される見通しだ。高校でも討論や交渉力を高める方針が示されている。だが、英語教育の“抜本的改革”は過去幾度となく繰り返されながら、子供たちに英語力が身についたとの実感が乏しいのも事実。改めて考えてみたい。英語って本当に必要なのか-。

■日本の英語教育に根本的疑問も

 文科省は12月2日、「英検」や「TOEFL(トーフル)」などの民間資格試験を、大学入試に活用できるかどうかを検討する有識者会合を立ち上げた。席上、活用の是非とは別に、有識者から日本の英語教育そのものへの根本的な疑問が相次いだ。

 一部の教育関係者からは、「英語教育は必要」としながらも、差し迫った課題ではないとの意見も聞かれた。

 全国公立短期大学協会副会長の中村慶久委員も英語教育の改革を「えらく遠い話のように感じる」と話した。短大教育が医療や福祉、保育などの分野の比重を高める中で、英語教育の推進に対する教育者側の感覚的な違和感ともいえる。

■中高生の半数…「英語使うことない」

 子供たち自身は、英語学習をどのように受け止めているのだろうか。

 ベネッセ教育総合研究所が今年3月に全国の中高生約6200人を対象にアンケートを行ったところ、中高生ともに9割以上が「仕事で英語を使うことがある」など社会生活での英語の必要性を感じていることが分かった。

 一方で、「自分自身が英語を使うイメージがあるか」と尋ねたところ、中学生の44%、高校生の46%が「英語を使うことはほとんどない」と回答。調査を担当したベネッセ教育総研の加藤由美主任研究員は「日本の大部分の子供たちは教室の外に出れば、英語を使う環境にないのが現状。ただし、メディアなどにより『英語が必要』という意識はある」と説明する。

 さらに学校での授業内容についても、中高の約8~9割が「英文を日本語に訳す」「単語の意味や英文の仕組みについて先生の説明を聞く」と回答するなど、受け身的だ。一方で、授業で自分の考えなどを英語で話す機会は中学2年の55%をピークに、学年が上がるごとに低下。高校3年の時点で26%にとどまっており、「授業での学びと、英語を使うことにも大きなずれがある」(加藤主任研究員)のが現状だ。

■財界は「企業が語学教育せざるを得ない」と嘆く

 だが、教育界の英語教育熱は高まる一方だ。文科省が進める改革では、「読む」「書く」「聞く」「話す」-の4技能をバランス良く盛り込んだ実用的な学習環境づくりが喫緊の課題とされ、議論が進んでいる。

 12月2日の文科省の有識者会議では「(英語教育の)必然性はない」と述べた委員らに対し、財界側から出席した日本経済団体連合会(経団連)の教育問題委員会企画部会長の三宅龍哉委員が「ビジネスにおいては必然性は高い。社員を海外駐在などへ送り出す際、(企業が)語学教育をせざるを得ない現状だ」と正反対の意見を述べた。

 こうした実用的な英語力の必要性は、昭和30年に当時の日本経営者団体連盟(日経連、現経団連)が「会話力を身につける」などと要望を出すなど、これまで幾度も繰り返されてきている。なぜ、英語力は身につかないのか。

 元大学入試センター教授の小野博・福岡大客員教授(コミュニケーション科学)は「授業づくりの前提に、学習内容の差別をしないという平等主義があった。そのため、学校に習熟度別など効率的な英語取得法が取り入れられてこなかった」と指摘。その上で「社会情勢の変化により日本企業のアジア進出がさらに拡大したり、逆に移民を受け入れるなど、今後日本社会は変化を余儀なくされる可能性が高い。英語は必ず必要になる」と断言する。

■専門家は「能力や希望に応じた多様な学習の場を」と指摘

 立教大は、平成28年度の一般入試から「英検」などの民間資格試験の活用を他大学に先駆けて決めた。塚本伸一副総長は「卒業生にその力量を身につけさせるためにも高度な英語教育は欠かせない」と話す。

 立教大では平成20年、より実戦的な英語を学べる「異文化コミュニケーション学部」を新設すると、教養英語中心の文学部英米文学科の志願者が激減し、新設学部に人気が集中した。塚本副総長は「学生が求めていたものが教養としての英語ではなく、ツール(道具)としての英語だということが分かった」と語る。英語を遠いものと感じる生徒らがいる一方、英語を積極的に身につけたいと考える層も薄くはない。

 塚本副総長は「高校進学率がほぼ100パーセントとなる中、(高校などの英語教育に)一律の基準を設けるのは無理があるのではないか」と疑問を呈する。

 小野名誉教授は「外交官や通訳など高度な英語力が必要とされる人たちと、アジアへ向かうビジネスマンらとでは、求められる単語数や発音などは自ずと異なる。それぞれの能力や、将来の希望などに応じた多様な教育の枠組みを作っていくことが大切だ」と指摘している。

2014年12月18日木曜日

英文法と漢字検定1級の話題

こんにちは 

 英語の話題です.

 英語の勉強には英文法,ということで・・・

 英文法の本 そろえるだけ揃えました.

 今,詳しくてくどい英文法の本は,と言うと


ロイヤル英文法―徹底例解 紀伊国屋よりすでに購入

英文法解説 紀伊国屋よりすでに購入
 

現代英文法講義 安藤貞男 7000円

 
 現代英文法講義もヤフオクで買いました(2000円).裁断しているもの.スキャンしてPDFにして使う予定です.意外と場所を取らなくて便利.また, ここに諺を収録して行く予定です.本にかき込むにはスペース的に不可能.諺も見て,文法事項も確認.忘れているのか,最初からあやふやなのか,改めて読む と知らないこと,なるほどな,と思うことが結構ありますね.勉強になります.

 新々英文解釈研究も良いけれど,英文法はやはり英文法の本です.

 去年,頑張って諺を1000くらい覚えました.マイブームです.蒸発したものもありますが,見るとすぐに思い出すし,馴染みがあると言う事は良いものです.

 今,漢字検定1級に挑戦中.去年の12月からやっています.およそ1年ですね.
 5年ほど前に漢字検定準1級を取りましたが,漢字検定1級はあまりにかけ離れているので,まあ,いいか,と思っておりました.

 去年の10月頃,名人伝 弟子 山月記など,中島敦の小説を読み返してみました.どっしりとした漢文調の名文です.どのようにしたらこのような文章が書けるのか,ずっとは思っていました.いや,20代の頃から思っていました.
 やはり漢文や古典を相当やらないとダメかな,オレは高校時代にあまりやらなかったし,と思うくらいで,日々に忙しさにかまけて,忘れていました.
 各大学や高校の古い校歌には,このようなどっしりとした歌詞がありますが,これだって,当時の学生や,学校の先生(と言っても今の私より歳下)の人が作っているのです.

 どのようにしたらこのような文章が書けるのか,と思い,いよいよ去年の10月に,中島敦の小説の気に入った所をノートに写してみることにしました.そして,難しい漢字を覚えようとしてみました.

 ある日,まあ,それなら,と思い,前にやった漢字検定準1級の問題集を見返してみました.忘れているものもあれば,覚えているものもある.

 見ていると,これなら,1級をやってみたらどうかな,と思い,去年の12月から始めたものです.

 最初は辛かったですね.見たことのない漢字ばかりですから.辞書を引いてノートに書いて,という勉強です.
 いろいろやっていて,流石に最近は見たことのない漢字はあまりなくなりました.忘れてものはありますが.
 漢字検定の最後の問題は文章題.実は今までなにもこの勉強はしなかったのです.しかし,10月に2回目の受検がだめで,今回は3回目を目指してやり始めました.

 いろいろやって行って,最近分かったのは,漢字検定 特に1級の目的は,明治,大正から昭和初期の文学を苦もなく読める様になること,であるようです.ただの漢字博士になることではありません.漢字検定の関係者は何も言っていませんが,勉強してみると明瞭に分かります.

 明治,大正から昭和初期の文学を苦もなく読める様になるためにはどうしたら良いのか・・・そのためには,漢字を知ること,そして言葉を知ることでしょう.

 言われてみると,非常に当たり前のことですね.20代からの積年の疑問が氷解いたような気がしました.

 そのようなどっしりとした文章を書きたいと思ったら,まず漢字,言葉を押さえ,そのような文章を読むことのできるようになること.そのためには読んで, 読んで慣れること.いま,文章題をやっていますが,まさにそのステップです.まさに我が意を得たり,と言う気持ちで取り組んでいます.マイブームです.

 ということで,来年2月8日に受検 3度目の挑戦です.

 1回目は今年の6月.200点満点で80点(4割),2回目(6月)は120点(6割).8割が合格ラインです.

 今回は行けるかなあ,と思っています.

 また,思うに英語の勉強,や英会話もよろしいが,国語も常に鍛えないといけない,と思います.

 いや,英語の勉強をすると同時に,国語の勉強もする必要がある,と言う考えに至りました.これも至極当たり前だと思います.

 また,英語の勉強より,はるかにご利益があります.何しろ常に使っているのですから.

 という状況です.

2014年12月2日火曜日

漢字検定1級を受けました 2回目の挑戦でした

こんにちは

 漢字検定の発表がありました.

 実は,今年の10月に漢字検定1級を受けました.

 これで2回目の挑戦です.

 4年程前に準1級を取りました.

 その結果が来ましたので,出します.

 得点は126点.200点満点です.

 今年の6月に受けた時には80点でしたので,だいぶアップしました.

 合格点は160点(8割).

 次回は,2月8日.今度は受かりたいです,


2014年11月25日火曜日

英語のお勉強 いろいろ その長所と欠点


英語のお勉強 いろいろ その長所と欠点

 世の中,グローバル化だの世界に飛び出せ,だの,まったく喧しい(かまびすしい).
 グローバルの世の中で生きて行くには英語だと言う.
 
 英語,特に英会話の重要性は,もうかれこれ30年以上前から言われている.しかし,具体策は提示されていないので,この場を借りて自分の英語学習歴について触れながら提示したい.

 あらかじめ申し上げておくが,これは私個人の独自の考えであると言うこと.英語の勉強法なんてものは,その人それぞれの状況や性格で随分変わるものだと理解している.読者の方々と自分の考えの違う所があると思うが,それはそれ,ということで,読んで頂ければよろしいかと思う.

【目次】

1)       資格を取るためのお勉強.
2)       外人講師を付ける
3)       高価な英会話の教材を使う
4)       外国映画を見て台詞を覚える
5)       著名な人の演説,文章などを暗記する
6)       英会話に出て来そうな文章を覚え,かつ,それらをCD などで聴いてみる.






1)          資格を取るためのお勉強.
 英語の資格と言うと,英検 TOFLE  TOEICというのが一般的に挙げられよう.
 これらを目指して勉強するメリットは,このような資格を目指すとなると良い点は勉強の目的がはっきりする.テキストを買って来て,やって行くだけである.それだけで,もちろん英語の力は付く.これは良いことである.また,自分の力が目に見えて分かる.英検2級,とか,TOEIC700点,のようにである.
 では欠点.自分の力が英検の準2級くらいだとする.それで準2級の勉強をするとなると,けっこう楽しめると思う.よく分かるし,分からない所をちょっと勉強して分かる様になる.これは楽しいことである.しかし,これで更に2級を目指すとなると,非常に苦しい.準1級となるとなおさらだ.試験勉強に耐えて勉強しなくてはならない.勉強しなくてはならないことははっきりしているのであるが,それをやる進むというのは辛いことである.特に社会人ならば尚のことだ.それが資格を目指して勉強する長所でもあるのだが,短所にもなる.






2)          外人講師を付ける
 自分自身も外人講師に個人レッスンを受けたことが何度かある.2時間くらい,英語でずっとお話するというのは,やはりかなり力がつく.
 欠点は,半年もすると何となくマンネリになること.また,自分の英語力がどのくらい伸びたのか分からない.
 あと,高額なことが欠点.自分は個人的に人の伝手を頼って外人講師を捜した.故に非常にリーズナブルな値段でできた・・・2時間で3000円.1対1で.これを英会話学校経由で頼むともの凄く高い値段と成る.
 今はインターネットで主にフィリピン人とつながり,30分で500円等と言う様に非常に安価にできる方法もある.



3)          高価なAll-in-oneのような英会話の教材を買ってみる
 世の中には,英会話ブームを反映して,高価な英会話の教材がよく売られている.ここでは,5万円から30万円くらいのような高額なものについてどうなのか,私の見解を述べる.
 はっきり言おう.このようなものに良い物はない.
 お試しコースで試したことはあるが,少し進むと,20行くらいの英会話,あるいは,文章が出てくる.これを聴き取ってみろ,というわけである.どれもこれも非常に難しいように自分には感じる.と言って,その文書には内容がない.読んで面白かった,という文章でもない.ここで簡単に殆どの人は挫折する.きっと英語の力のある人は先に進めるのであろう.しかし,そのような力のある人がこのような教材を買う必要があるのだろうか.



4)          外国映画を見て台詞を覚える
 これは自分でけっこうやってみた.面白い映画は何度も見るので,その英語に出て来る文章をマスターすれば相当の会話力がつく,と考えたのである.
 サンタクローズ という映画をよく見たので,この映画に出て来る台詞を皆,キャプションをみて書き取ってみた.なかなか気の利いた表現もあり,関心することも多々あったが,非常にむずかしい文章もある.所謂,スラングなのか,その時の流行言葉なのかであろう.
 また,ローマの休日 という映画でもやった.これは今,本屋に行くと教材がたくさん売られている.難しい文章にもある程度,解説がついている.このようなものを利用すれば良いのかと考えた.これもやってみた.
 至れり尽くせりのものもある.コンピューターで見られて.映画自体に,説明が付いている.クリックするといろいろ説明も出てくる.これも買ってみた.
 一時,全部暗記しようと思っていたが,映画の台詞の量は莫大だし,難解なものもあるのですぐに不可能であることを悟った.
 そこで,自分の気に入ったものだけを拾って行く,という事にした.

 その感想は・・・
 いくらやっても腹が膨らまないという感じ.気に入った台詞を拾うのは良い.それを集めて行くのも良い勉強だ.しかし,結論から言うと効率が悪過ぎる.たくさん時間をかけて,ちょっぴり気の利いた文章を拾って喜んでいても仕方がないだろうさ.
 しかし,逆も言えるぞ.映画好きの人なら,このようにして,会話文を集めて行くのも面白いかもしれない.楽しみながら勉強する.一番良いではないか.欠点は効率の悪いこと.
 そもそも,英語,英会話 というものの勉強に全て言えることであるが,どのくらい自分の力が伸びたのか,なかなか把握ができないこと.
 昔,そのようにしてノートに書いた物を見直してみたこともある.何で当時,この文章が面白いと思ったのか,分からず,複雑な心境となった.

 先ほど,外人講師の個人レッスンのお話をした.会話の話題もなくなる.そこで,インディージョーンズやStar Warsの映画の台詞の本を買って来て,それで,分からない台詞についていろいろ質問して,理解しつつ,ノートに書き貯めたこともある.あとで読んでみたが,あまり面白くないものである.ただのスラング,珍妙な表現,というのも多かった.

 人の性格によるところも多いのだろう.しかし,結論を言おう.映画を活用するのは自分には良い勉強とは思えない.効率が悪過ぎる.しかし,否定はしない.性格にもよるし,少しずつ楽しみながら進めたら,自分としては良い,という方々もいらっしゃると思う.しかし,ここでは,独断かもしれないが自分の考えを述べて行く.各々と異なることはあると思うが,それは,このような意見もあるのだ,で良いのではないだろうか.







 

5)          著名な人の演説,文章などを暗記する
 今は人気が落ち目だが,オパマ大統領は演説が非常に上手と定評がある.この演説をテキスト化したものも本屋に行くと売られている.これを聞く,とか,一歩進んで暗記する,というのも良い勉強法だと思う.
 自分もいろいろやってみた.
 聖書の冒頭(このブログの最下段にあり),Genesis 創世記 の初めの方の暗記を試みた.「光あれ」から始まって,7日間で世界を作った話がざっと乗っている.だいたい1ページ半である.これをサッと言えたら格好が良いのではないかと思ったからだ.結局は覚えられなかったし,自己満足しかならないのではないかとも思うようになり,ほどなくして力つきた.覚えることによって,英語の力はつくし,サッと言えたらそれはそれで,スゴいコトではないか.でもそれだけだ.

 あと,20歳代の時に肝炎で入院した時に,「西欧の知恵」という難しい本の最初の第1章6ページを暗記してみた.時間があったからね.今は綺麗に忘れたが,それによってすごく英語力がついた,という感じはしなかった.すごい労力は必要だと思う.覚えるコトによって英語の力はつくとは思うが実感が出来ないのだ.今思うと,大いなる徒労,というべきなのだろうか.









 最近では,アップルの創始者のSteve Jobsのスタンフォード大学での演説を教材に勉強し,暗記も試みた.やはり量が多いし,所々,文法的に整合性を欠く様な表現もある.演説の内容は面白い.
 結局,言えること.映画のときと同じ.全部覚えようとなんかしない.やはり,文法的に理解できない所もあるだろうし,間違いもある.面白くない部分もある.故に,気に入ったところだけ,きちんと拾って行くしかない.
 そうすると,やはり効率が悪いような気がするのだ.






6)          英会話に出て来そうな文章を覚え,かつ,それらをCD などで聴いてみる.
 聖書やら演説やら,映画の台詞を全部やろうとするから行き詰まる.そこから気に入った文を拾うのは,時間がかかり効率が悪い.と言うのなら,英会話でよく出て来そうな文章を覚えて行ったら良いのではないか,また,CD付きならば,それを何度も聴けば,かなり耳も鍛えられるだろう,と思った.
 これもやってみた.
 テキストとしては,前から「良いな」と思っていた,「話すための英文法」(市橋敬三 著)を用いた.
  覚えながら進んだ.市橋さんは良いことを言っている.やはりきちんと英文法が分からないと出来ないのだ,と言うこと.
 なかなか気の利いた表現もあるし,良い勉強になった.
 が,しかし・・・だ.所詮,会話文.あまり面白みがない.これから海外留学とか海外勤務で,急速に英語の力をとにかく伸ばさなければ,やらなければ,と言う人には良い勉強だと思う.
 しかし,自分には・・・純粋に結局のところ教養,あるいは将来への備え,として,やっておこうか,と言う自分には,英語の文章自体が面白くないと,いくらやっても何か腹にたまらない,という感想であった.

 市橋先生の英語教育に関する考え方は本当に素晴らしいと思った。このブログの下に載せておく。お読みください。英語をマスターするにはどうしたら良いのか、逆にいくらやってもダメな勉強法も述べられている。





【結論】これらのことを踏まえて結論を言おう.どのような勉強が良いのか.英語の諺,金言を覚えて行けば良い,という結論に至った.
 
 英語の資格を取れば良い,と言うことで,英語の勉強をいろいろ試みた.英検1級,準1級 落第.通訳案内業国家試験なるものも受けたがダメだった.これは3度受けた.
 結局,英検2級をつい最近取っただけであるが・・・
 その時にいろいろ勉強したことを思い返し,一番面白かったな,と言う勉強は,英語の諺を暗記したことだった.そのような問題が出されるので,200ほど暗記したことがある.
 諺は非常に含蓄深く哲学的だ.内容も濃く,文章として面白い.そして意外と英会話の現場でも使い道がある.外人と話している時に,このような諺を入れると,相手も「おっ」という顔をするし,会話自体が締まる.また,日本人同士話をしていても,このような時に英語でこのような諺があるよ,と言うと,相手も感心してくれる.嫌味もないのも良い.

 突き詰めて言うと,英語でやることがはっきりしているのなら,それをやれ,と言うこと.受験生なら,受験英語である.会社つとめをしていて,会社で英語を推奨し,TOEICや英検である程度の成績を収めたら,出世の道が開けるとか,給料が増えるとか,外国支社で経験を積ませてあげる,とか,留学するにしても,奨学金が出たり,しっかりとしたルートで行ける,などそのようなご利益が目に見えているのなら,それをやるべきだろう.

 しかし,そうではない.しかし,将来の備え,というか,そのために英語を勉強する,というのであれば,英語の諺,金言の暗記がもっとも良い勉強だと思う.
 今,このような教材も売っており,音声のCDがついて居るものも多い.それを聴くと,耳の鍛錬にもなる.諺を暗記した上で,このような音声を聞くと,耳の鍛錬にも非常に良い.高価な英会話教材を買って,その中にある分からない英語をいくら聴いても,雑音を聴いているだけで練習にはならないだろう.

 自分ではこのような結論に達し,去年3ヶ月くらいで1000くらい暗記を試みた.そして,マイブームが去り,今まで1年くらい休んでいた.

 でも,さらに今後も進めて行くつもりだ.

 今後は,諺1000なんてケチ臭いことは言わずに,いくらでもやっていきたいと思っている.
 次の戦略としては,今の英文法の参考書では,「チャート式 基礎からの新々総合英語」(数研出版)が非常に良いと思ったので,これを求め,ここの文法事項に沿って,諺・金言を書き留めて行こうと思うのである.そうすることによって,自分の英文法の知識もさらに固まるし,諺・金言を分類できると考えているのである.





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市橋先生の英語の勉強法に対する考え方。

必ずものになる話すための英文法 初級編 Part 1 研究社出版 1986年出版

 今は新しい版で売られている。









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天地の創造  Genesis


1:創世記  The Beginning

初めに、神は天地を創造された。

In the beginning God created the heavens and the earth.  



地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた。
 Now the earth was formless and empty, darkness was over the surface of the deep, and the Spirit of God was hovering over the waters.


神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。
 And God said, "Let there be light," and there was light.  


神は光を見て、良しとされた。神は光と闇を分け、
God saw that the light was good, and He separated the light from the darkness.


光を昼と呼び、闇を夜と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第一の日である。
God called the light "day," and the darkness he called "night." And there was evening, and there was morning - the first day.


神は言われた。「水の中に大空あれ。水と水を分けよ。」
And God said, "Let there be an expanse between the waters to separate water from water."
神は大空を造り、大空の下と大空の上に水を分けさせられた。そのようになった。
So God made the expanse and separated the water under the expanse from the water above it.  And it was so.


神は大空を天と呼ばれた。夕べがあり、朝があった。第二の日である。
God called the expanse "sky." And there was evening, and there was morning - the second day.


神は言われた。「天の下の水は一つ所に集まれ。乾いた所が現れよ。」そのようになった。
And God said, "Let the water under the sky be gathered to one place, and let dry ground appear."  And it was so.


神は乾いた所を地と呼び、水の集まった所を海と呼ばれた。神はこれを見て、良しとされた。
God called the dry ground "land," and the gathered waters he called "seas."  And God saw that it was good.


神は言われた。「地は草を芽生えさせよ。種を持つ草と、それぞれの種を持つ実をつける果樹を、地に芽生えさせよ。」そのようになった。
Then God said, "Let the land produce vegetation: seed-bearing plants and trees on the land that bear fruit with seed in it, according to their various kinds."  And it was so.


地は草を芽生えさせ、それぞれの種を持つ草と、それぞれの種を持つ実をつける木を芽生えさせた。神はこれを見て、良しとされた。
The land produced vegetation: plants bearing seed according to their kinds and trees bearing fruit with seed in it according to their kinds. And God saw that it was good.


夕べがあり、朝があった。第三の日である。
 And there was evening, and there was morning - the third day.


神は言われた。「天の大空に光る物があって、昼と夜を分け、季節のしるし、日や年のしるしとなれ。
And God said, "Let there be lights in the expanse of the sky to separate the day from the night, and let them serve as signs to mark seasons and days and years,


天の大空に光る物があって、地を照らせ。」そのようになった。
 and let them be lights in the expanse of the sky to give light on the earth."  And it was so.


神は二つの大きな光る物と星を造り、大きな方に昼を治めさせ、小さな方に夜を治めさせられた。
God made two great lights - the greater light to govern the day and the lesser light to govern the night.  He also made the stars.
神はそれらを天の大空に置いて、地を照らさせ、
God set them in the expanse of the sky to give light on the earth,


昼と夜を治めさせ、光と闇を分けさせられた。神はこれを見て、良しとされた。
to govern the day and the night, and to separate light from darkness. And God saw that it was good.


夕べがあり、朝があった。第四の日である。
And there was evening, and there was morning - the fourth day.


神は言われた。「生き物が水の中に群がれ。鳥は地の上、天の大空の面を飛べ。」
And God said, "Let the water teem with living creatures, and let birds fly above the earth across the expanse of the sky."



神は水に群がるもの、すなわち大きな怪物、うごめく生き物をそれぞれに、また、翼ある鳥をそれぞれに創造された。神はこれを見て、良しとされた。
So God created the great creatures of the sea and every living and moving thing with which the water teems, according to their kinds, and every winged bird according to its kind.  And God saw that it was good.






神はそれらのものを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ。」
God blessed them and said, "Be fruitful and increase in number and fill the water in the seas, and let the birds increase on the earth."


夕べがあり、朝があった。第五の日である。
And there was evening, and there was morning - the fifth day.


神は言われた。「地は、それぞれの生き物を産み出せ。家畜、這うもの、地の獣をそれぞれに産み出せ。」そのようになった。
And God said, "Let the land produce living creatures according to their kinds: livestock, creatures that move along the ground, and wild animals, each according to its kind."  And it was so.


神はそれぞれの地の獣、それぞれの家畜、それぞれの土を這うものを造られた。神はこれを見て、良しとされた。
God made the wild animals according to their kinds, the livestock according to their kinds, and all the creatures that move along the ground according to their kinds.  And God saw that it was good.


神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」
 Then God said, "Let us make man in our image, in our likeness,

そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」
and let them rule over the fish of the sea and the birds of the air, over the livestock, over all the earth,  and over all the creatures that move along the ground."



神は御自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。
So God created man in his own image,  in the image of God he created him; male and female he created them.


神は彼らを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」
God blessed them and said to them, "Be fruitful and increase in number; fill the earth and subdue it. Rule over the fish of the sea and the birds of the air and over every living creature that moves on the ground."


神は言われた。「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる。
Then God said, "I give you every seed-bearing plant on the face of the whole earth and every tree that has fruit with seed in it. They will be yours for food.

地の獣、空の鳥、地を這うものなど、すべて命あるものにはあらゆる青草を食べさせよう。」そのようになった。
And to all the beasts of the earth and all the birds of the air and all the creatures that move on the ground-everything that has the breath of life in it-I give every green plant for food."  And it was so.


神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった。第六の日である。
God saw all that he had made, and it was very good. And there was evening, and there was morning - the sixth day.


天地万物は完成された。
Thus the heavens and the earth were completed in all their vast array.


第七の日に、神は御自分の仕事を完成され、第七の日に、神は御自分の仕事を離れ、安息なさった。
By the seventh day God had finished the work he had been doing; so on the seventh day he rested from all his work. 


この日に神はすべての創造の仕事を離れ、安息なさったので、第七の日を神は祝福し、聖別された。
And God blessed the seventh day and made it holy, because on it he rested from all the work of creating that he had done.


これが天地創造の由来である。
This is the account of the heavens and the earth when they were created.