2014年7月30日水曜日

血漿リンパ球交換療法・・・混合診療と設備投資


混合診療と設備投資


 混合診療に大反対の医師会をアゲツラって、医師会は開業医の会員が多いので、開業師が設備投資をする金がないので混合診療の解禁に反対してる、と言う人が居ます。まったくおかしな話です。

 混合診療賛成という人の話は本当におかしなものが多いです。

 設備投資・・・

 何をするにも設備投資は必要。大病院であれ、零細な開業医であれ設備投資は必要だし、そのためには資金もお金も必要です。

 この話で私が思う浮かべるは、血漿リンパ球交換療法ですね

 我々が駆け出しのころ(もう30年前)、けっこう全国的に、全世界的にホットな話題でした。
 目的とするところは、がん患者のリンパ球を体外に取り出して鍛え直してまた戻すのです。

 がん細胞と言うものは本来異物なのです。しかし、がん患者の場合、彼らの免疫を担当するリンパ球が、自分の体の中のがん細胞を異物と見なして、やつけてくれないから困っている。
 故に、体外に血液を取り出して、鍛え直してがん細胞を異物と見なすようにするのです。母校では第4内科で一生懸命やっていました。

 でも、効果はなかったようです。全国、全世界の沢山の研究者の試行錯誤の末に、「効果無し」という結論に達した。

 でも、夢を追い続けている人はいるものです。4年前に、血漿リンパ球交換療法 を保険と組み合わせることを認めてくれ、という訴訟がありました。つまり混合診療を認めて欲しい、という訴訟です。結局は最高裁で認めない、となって確定されました。
 
 夢を見続ける医者というものは居るものなんです。自分が若い時に命をかけてやったものが、世間で「無駄だ」と評価されても捨て切れない。

 どこぞで、血漿リンパ球交換療法 を自費診療でする医療機関が3年ほど前に開業したという話を聞きました。

 この、血漿リンパ球交換療法 の器械にもいわゆる相当な設備投資額がかかっている。願わくば、混合診療で、入院は国民保険で、血漿リンパ球交換療法は自費で、と組み合わせて患者負担を軽くして、自分は夢を追いたい、という訳ですね。

 混合診療に関わる「設備投資」という話を聞くとこの話を思い出しますね。

 とんでもない話でしょ。

2014年7月5日土曜日

テレビ 出ませんでした

こんばんは

 昨日は今ぞ遅しと、待ち構えていたのですが、私が出るであろう時間、18:20になぜか、金正恩がでてきました。北朝鮮拉致問題がホットな話題となったようです。

 そちらに話題が行ったみたいです。テレビ局も大変です。

 そのあと、十勝のかんの温泉の話題。実はここ、私行った事がありました。1996年ころに。

 そのあと、天気になり、終わりました。

 この話題 テレビで10分くらいでするには、難しいかもね。

 出ませんでした。お騒がせしました。
 来週にでも出るのかどうか・・・・それは分からないものなのでしょう。
 取り急ぎ、ご連絡致します。 

 平成26年7月5日(土)記

2014年7月2日水曜日

テレビ出演

おはようございます。

 今日、夕方に、HBCの取材を受けるコトになりました。

 タイトル 混合診療解禁 方針 について。

 混合診療に関して、小生にお聴きする ということです。
 
 テレビクルーも来ます。

 7/4(金)の 今ドキッ! で、放送されます。18:20ころ出るみたいです。

  以下の記事は、医師会の雑誌に投稿したものですが、これを見て、テレビの人が取材を申し入れて来たとのことです。

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もう一度問う 混合診療のどこがダメなのか?

 混合診療はなぜダメなのですか? と医師会の先生方にお聞きすると、必ず「混合診療を認めてしまうと良い医療が受けられなくなる」という答えが返ってくるが、残念ながらこれで混合診療の怖さを理解できる人はいないであろう。
 私も実はそうであった。医師会に入会した頃、よくこの話題が出て来て、その都度、このような回答を受けた。

 混合診療に賛成な医師、あるいは、患者さんの考えはおそらく、混合診療が認められると、今の健康保険に追加して、まだ承認されていない薬や治療を施しても、健康保険で承認されていないものに関しては、実費を払い、入院費やその他の健康保険でまかなえるものは、健康保険で割引で行うことができる。何か、今までの健康保険の上に自由に「トッピング」できるのだから非常に選択肢が広がってよろしいのではないか、というものであろう。

 一方、混合診療を認めない、という考えに立つと、健康保険以外の治療をするのなら、入院費から何から健康保険は使えないのですべて実費でやってくれ、となる。混合診療賛成の方からすればずいぶん物分かり悪い考え方だな、と思われているのだろう。

 しかし、このような考え方はまったく間違った考えなのである。今回、私はいろいろな方に改めて「混合診療のどこがダメなのか?」という問いをぶつけてみた。しかし、正確に理解している人はあまりいなかった。医師会活動を熱心に行っている先生方の中にさえ、私の言うことに「えっ、そうなんですか」と言うような反応を見せる方もいた。そこで私はこのたび、混合診療の怖さについて改めて説明したいと思い、筆を執った。

 簡単にその危険性を述べる。混合診療が解禁されると,皆保険枠と混合診療枠 というのができる.これから開発された新しい医療,薬はすべて混合診療枠に入る.
 ここがポイントであるが混合診療枠に入ったものでも,優れた治療法や薬はしばらく使ってみて,本当に良いものであれば皆保険枠に入れるべきでは,と思う人も多いのであるが,そうは絶対にならない.ここが混合診療の怖いところである。
 実は、現在でも厚生労働省が認めたものは「最先端医療」と称して,厚生労働省が認可した施設でのみ混合診療が認められている.もちろん,有用なことが分かれば国民保健が効くようになる.
 そうすれば、なぜ、しばしば政府中枢から「混合診療を解禁せよ」と言う意見が出てくるのだろうか。
 政府としては、医療費をなんとしても押さえたい。混合診療が可能になればこれからの新しい薬、医療技術は混合診療枠でやってもらう。すると、医療費の増加を抑えられるではないか。もっと言えば、今、皆保険枠の中のものでも、混合診療枠に入れてしまえば、医療費を減らすことができる。このように考えている。
 混合診療解禁を目論むもうひとつの大きな勢力がある。それは保険会社である。
  保険会社の立場で見てみよう。混合診療が解禁されれば混合針診療枠に入った有意義な治療を国民が受けたいから、医療保険を買うのである。とすれば、混合診療枠に一度入ったものが、皆保険枠に入ることもあるとすれば、保険が組めなくなるではないか。故に、保険会社は政府に働きかけて、混合診療枠に一度入ったものは、絶対に皆保険枠に入らないというルールを作るであろう。そんな、傍若無人な、と思われるかもしれないが現実である。
 現にオリックスの宮内社長は,「一度,混合診療枠に入れた物を皆保険で認めてはいけません」と言っている.これは,社内の勉強会のような所での発言である.往々にしてこのような本音を人は公の場では語らないものである。
 とすれば,「混合診療」という言い方は適切ではなく,「国民皆保険制限制度」とすべきであろう.これが,今,政府中枢で論じられている「混合診療」の実態である.
 さて、ここまで私が言っても、「だけど、医療費は国家財政のかなりの負担になっているし、現代の医療水準もすばらしいから、皆保険は今の水準でもう十分ではないか」という、国財政のことをよく心配されている気の良い人もいるかもしれない。
 そのように考えている人のためにもう少し論を進めよう。これから語ることは、混合診療が解禁された後の日本国民の運命である。

 さて、混合診療が認められた当初は,混合診療枠は小さな物であろうが,時とともにだんだん大きくなるものなのである.

 例えば,私が医学部を卒業して、医師になった25年前(昭和62年ころ)には,今では一般的に行われているCTMRIもなかった.尿管結石を超音波で破砕する医療も保険には入っていなかった(この器械は日本では札幌に一台だけあった).腹腔鏡手術もなかった.心臓の冠動脈が詰まると,今はカテーテルで血栓を除去し,患者は次の日に退院しているが,このころは開胸術しかなかった.つまり,もし,25年前に混合診療が認められていたら,これらの治療には保険が効かないと言うことになる.

 すると,国民はこれに備えて,医療保険を買わなくてはならなくなる.だいたい,年齢にもよるが,4人家族で年間30万から200万ほでになるのではないだろうか.高齢者はものすごく高くなるか,入るのを拒否されることになろう.また,もともと病気持ちの人もなかなか保険を買えなくなる.

 実態は,完璧な医療保険に入ろうと思ったら,マイクロソフトの社長のビゲイツ位年収がなくてはだめだという話もある.
 
 医療保険に入らない人も出るだろう.しかし,いったんその人が病気になったら極めて悲惨なことになる.苦労して建てた家も何もなくなってしまうだろう.また,保険も高額だ.家を建てるどころではなくなる.それに加えて,保険を持っていても,「あなたの病気には、あなたの持っている保険では該当しない」と言われ,高額な出費を余儀なくされやはり全財産を失う,ということが,あちらこちらで起こることになるだろう.

 これが混合診療の実態である.これを本当に肝に銘じていただきたいと思う。

2014年7月1日火曜日

小さな演奏会

今日は、晴れ。非常によい天気だ。

 小樽までドライブでもしたいくらい。

 今日もお仕事であるが、今日は、院で朝に三線を披露した。

 朝の8:15から大体15分くらい。

 8時10分まで誰も居なかったから、だれもいないのかなあ、と思いながら、奥の処置室でちょっと練習して、8時15分ころに行くと、3人の方が待っていた。

 3人も待っていてくれたら上等だ。

 予定通り、演奏会を開始した。

 まず、鷲ぬ鳥節  非常によく聴いてくださったので、気を良くして、

 鳩間節 鳩間島に行ったから、思い入れはある。

 そして、でんさ節 これも上原に行ったから。

 だいたい15分くらいの演奏会。8時半からリハビリ開始だから。

 ちょっと延長して、最後は賑やかな曲ということで、ハイサイおじさん。

 三線が非常に好きだという方が二人見えられた。コアの人が来てくれたら嬉しいものだ。

 定期的にやらなければならないかなあ。毎月、第一火曜日にやるとか。

 なかなか大変だが、これも道のためかな。

 平成26年7月1日(火)