2017年8月5日土曜日

現代日本の諸相・・・個人情報保護

現代日本の諸相・・・個人情報保護





 インターネットの普及により、我々個人でも大量の情報を一気に全世界に向けて手軽に発信できるようになった。

 素晴らしいことである反面、面倒なことも起こって来た。

 個人の秘密も簡単に発信されるようになった。

 一方で困ったことも起こって来たのである。
 住所や名前、所属する会社や学校。既婚か未婚か などなど。
 付き合っている人の写真をネットに載せてしまい、拡散してしまう、ということも起こって来た。

 しかし、今までの法律では、このようなことを「違法」とは出来なかったのである。
 
 そのような情勢に応じて制定されたのが、個人情報保護法である。

 それが、先日改正されたそうだ。

 もともと、よく分からなかったものがさらに分からなくなった。

 学級名簿みたいなものを作って良いのか?
 盆踊りの写真にお神輿を担ぐ子供らの写真を載せたポスターを作って良いのか
 近い将来、卒業写真集のようなものは作られなくなるのではないか

という不安が寄せられている。しかし、行政も明確に答えられていない。

 この法律は、インターネットと絡めて考えると明白になると思う。

 つまり、インターネットに載せるのはダメなのである。
 お祭りにお神輿の写真のポスターを作ったって良いのである。それを写真に撮ってネット上に載せるのはだめなのである。
 
 学級名簿だって、卒業アルバムだって今まで通り良いに決まっている。ただ、それをスキャンして、ネットにばらまいたり、よその人に渡すのはダメなのである。
 
 故に、ブログやフェイスブックに例えば、札幌駅の風景を載せたりする時、人の顔はぼかしている。他の人もそのようにしている。それで良いのである。

 改正個人情報保護で、本当に取り締まるべき対象は、お祭りのポスターではない。

 はっきり言うと、その最も大きな親玉はGoogleやアマゾンや、ちょっと小粒になるが楽天であろう。

 例えば、Googleで、自分の関心のありもの。例えば、切手について調べたいと思い、Googleで調べたりすると、不思議なことに、画面の広告欄に、アマゾンや楽天で切手の商品が表示される。だれでも知っていることであろう。
 これは、Googleから、アマゾンや楽天に、検索した人が、切手に関して関心があるみたいだ、と言う情報、ある意味で個人情報を流しているのである。

 もちろん、そのような情報はGoogleでもアマゾンでも、そこのコンピューターに保存されている。そして、適時、その情報を適切なところに販売しているのである。


 これこそが個人情報保護で取り締まられるべき対象であると私は思うが、皆さんはいかが思われるであろうか。


 

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