こんばんは
電子カルテなんか使いにくくてダメ,とか,紙カルテは遅れてる,とか言う考えは間違いと思います.
ここには皆様も賛同して頂けると思います.
続きます.
しかし,声高に言っている人がいます.
先月放送された ”医のこころ” という番組で阪大医療情報教授の 松村氏
この教授だったか誰だったかは忘れましたが,ITに乗り遅れた医者は淘汰される,と仰る.
「ITに乗り遅れた医者」とは何かな? と思ったら,電子カルテを使わない医者だと言う.
正直に言って,非常に驚きました.そんなのは医師の質とまったく関係ない.
紙を選ぶか電子を選ぶかはその医院,医院,病院,病院の裁量と思っていましたから.
実際は逆で電子カルテを使う医師は患者の顔を見ないので患者からはその点は嫌われるようである。
コンピューターばかり見て話をされたら、誰だって気分が良くないだろう。
しかし、当の電子カルテを使用する医師もそんなこと言っていられない。
仕事が終わらない。
ワープロでミスタイプしたらカーソルを合わせて打ち直し、また、選択された漢字が違っていたら、また、コンピューターの画面を見てカーソルを合わせて打ち直さなければならない。
はっきり言って、患者の顔なんか見ていられない。
しかしですよ・・・
制度上そうも言っていられなくなって来たみたいです。
電子カルテは,制度の上で大きく強制される様になってきました.
1:7看護では電子カルテが必須のようです.
その流れが10:1看護にくるのか? 次回の改訂で盛り込まれるのか?
10:1看護の病院の経営者は戦々兢々としています.
紙カルテを使っている 10:1 看護の病院の経営者にしてみると・・・
電子カルテがあまり便利なようにも見えないのに関わらず,一度やると後戻りができにくい.
病院のシステムに深く関わりますから.
そして,なにしろ,電子カルテは値段が高い.病院経営そのものを揺るがしてしまう.
我々、正直に言って、患者さんを治すので精一杯です。
電子カルテなど強制はされたくない。
ということは政府の人は聞いてくれないみたい。
今度は地域包括ケアです.
よく分からない制度です.
これに関わるには,電子カルテが推奨されているようです。
(しかし、私が調べたところによると、まったく必要ない).
声を大にして言いたいのは,医療制度の制度設計に電子カルテを絡めるな,ということです.
あくまでもどのようなカルテを使うかは医療機関の裁量であるということ。
これはしっかりと言っていかなくならない,皆様にも周知していただかなくてはならない,と強く思っております.
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