電子カルテを問う その1 その度外れた値段
さて,改めて今更ですが,電子カルテについて問いたいと思います.
ちなみに私の医院は紙カルテです.
電子カルテの絶対的デメリットは,その値段だと思います.
良く知られている事ですが,改めて・・・
保守点検料もそうですが,5−6年に一回,部品がないとか,ソフトを更新しなければならない,とか言って,買い替えを強要されます.
クリニックでは400−500万.
病院では1ベットあたり100−200万と言われています(100床なら1億か2億)
これが高いのか,安いのか?
別の言い方をすると,クリニックでも病院でも,大体,売り上げの1%強となります.これは結構なものと思います.
クリニックはいざ知らず,病院の利益は1−3%と言われています(繁昌している病院はこの数字はもちろん下がります).これが電子カルテ導入で吹き飛びます.本当に痛い.考えなければならないところと思います.
今,特に病院ですが,いろいろな動きがある様です.
大きな病院は電子カルテ導入が進み,その人たちが中小の市中病院に就職する様になってきました.
すると,紙カルテを見た事がない看護婦さんも多いみたいです.もちろん若いドクターもです.
すると,電子カルテにしないのか,という声が上がってくる様です.
院長や理事長も迷っておられる.
新しい職員は「電子カルテは便利です」と言う.
しかし,私と同じ歳くらいの院長や婦長さんには,全然便利な様には見えない.
便利に見えない物は買う気にはならない.当然である.
そのような職員と話した事もあるが,一様に,電子カルテの費用のことは,知らない様です.
やはり,電子カルテの値段,ということを強く考えるべきではないかと思うのです.
利益が1%くらい吹き飛ぶと,大変です.
このようなことも,労使ともに考えるべきと思います.
今,いろいろ電子カルテの歴史的意義について調べています.
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