2017年3月13日月曜日

カルテの置き場所:電子カルテの大きなメリットが崩れた

電子カルテの大きなメリットの一つに,場所の節約があります.
 つまり,カルテ置き場がいらなくなる,というのものです.

 しかし,ITの進歩により,その優位性が失われつつあります,と私が申し上げたら,意外でしょうか.
 ITの進歩は電子カルテにもプラスに働きますが,意外な事に紙カルテにもプラスに働いているのです.

 スキャン技術の進歩です.

 当院では,古いカルテをスキャンして保存しております.
 スキャンも最近は50頁くらい一気に出来る様になりました,
 所謂,「自炊」です.


 これでカルテをスキャンして保存しております.

 初めは,紙カルテをデジカメで撮って,それを保存していました.
 なかなか大変な作業でした.
 今,開院して15年目ですが,7年目くらいからデジカメでやっていました.
 去年から,このスキャナーを導入.
 作業が一気に捗りました.今まで7年くらいかけてやっていた量を1年でできました.
 5年間来院していなくて,捨てられるカルテはすべてスキャンして捨てました.

 開院して15年経ちますが,カルテは全て保存しておりいつでもすぐに見られます.

 カルテ庫は必要ですが,昔の様にズルズルと拡がって行くことはありません.

 カルテを保管するスペースは,事務の後ろにカルテを置く所があり,そのほかに,5-6畳のスペースにあまり来なくなった人のカルテを置いています.
 去年,大規模にスキャンをして,5-6畳のカルテ庫のスペースにかなり空きができました.
従来であれば,カルテをすべて保存したい,となると,カルテ庫,カルテ置き場がズルズルと増えて行き,そのうち院長室の本棚もカルテ置き場になり,どうも収集がつかなくなるのが常でしたが,そのようなことはありません.

 これも一つのITの進歩故だと思います.


 という感じです.

電子カルテを問う 目次

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