2017年3月14日火曜日

私の電子カルテ作成の試み

本日の話題
電子カルテ作製の試み・・・・・・・・・・・・・

 実は、去年の丁度今頃(厳密には平成28年1月ころ)、電子カルテの導入を実は真剣に考えていた。
 業者のものは使わない。
 値段が高すぎるし、不便そうだから。
 今の電子カルテは手書きが弱すぎる。

 故に電子カルテを自作するのである。
 暴虎馮河の極みかもしれないが、当時は大真面目で気持ちもノッテいました。
 忘年会に皆に見せて自慢していましたが、反応は芳しくなかったです。

 ともあれ・・・・
 この時、Surface Pro4発売 私はMacユーザーではありますが、なにやら私は未来を感じましたね。

 Surface Pro4を用いて、手書きの電子カルテを作成する。
 Power Point画面で入力。
 Windows用のPower Pointは手書きが出来るのである。
 もちろんオーダリング機能はない。
 まあ、リアルタイムで外来と事務で見ることができれば問題ないだろう、と考えた。
 会計が早めにできるではないか。

 かなりいろいろ進めて作ってみた。

 職員にも言って、もう明日にでもやるような感じになった。

 しかし、辞めた。

 辞めた原因はいろいろある。
 そして電子カルテに関していろいろなことが分かった。
分かったこと。
○ Power Pointの動作が安定しない。
 カルテの容量が多くなるとすぐに動かなくなる。

○ 字がでかい。
 A4カルテに書ける量をSurfaceの画面でも同じくらいの大きさなのだから書けるかと思ったら書けない。
 字が大きくなりすぎる。解像度が紙と違いすぎる。
 紙は8K。Surfaceはフルハイビジョン。1K. 
 当然であろう。

○ Surfaceを中心にやろうとしたが、落下による破損の恐れがある。
また、Surface penも脆弱である。実際に1本落として壊した。
これで九千円である。ボールペンなら百円だ。違いすぎる。

○ コンピューターが意外と嵩張る、場所取りであると言うことが分かった。

○ 無線LANでやろうと思った。これが遅い。
リアルタイムでやりとりができるのかと思ったら、とんでもない。
開くのにさえ時間がかかる。これでは使えない。
 まあ、もう少しやったら、もっと上手くいくのかな、と考えているが。

 自作でやるにしても必要なコンピューターを揃えると優に150万はかかる。
 スペックもまだまだである、故に今の紙カルテを全然凌げない。
 とすれば、とてもやっていられないだろう、という結論に達した。

 率直に言えば、今の電子カルテも同様なものではないだろうかな、と思っている。

 自分の試みと違う点を挙げるとすれば、今の電子カルテのベラボーな値段。
 
 そして、自分の試みでは、Power Pointのファイルで残せるが、今の電子カルテは業者の特殊なファイルしか残せない。
 これでは、近い将来、カルテが手元に残らない。
 業者と喧嘩をして電カルの業者を変えたら最悪なことになる。
 結局、自分たちが風下に立っている。
 風下に立つのは絶対にダメです。

 WindowsもOSのバージョンが10年、15年で10回ほど上がってしまうと、BMLがそうであったように、同じメーカーの後継の電子カルテであるに関わらず、データの移行すらできなくなる。

 データ移行によほどお金をかけるか(業者に依頼する。これも業者の飯の種なのであるが)、院を挙げて自分らで膨大な手作業をするか、前のコンピューターを暗い部屋に置いておくか(場所取りの王様になる 4畳半くらいの部屋がいるだろう)しかない。
 そうしないとデータを残すことは出来ないだろう。

元々、コンピューターのバージョンアップに係る措置とはそのようなものではないだろうか。 
 OS自体が10数年に渡り何回もバージョンアップしたら、やはりフォローしにくくなるものではないだろうか。

 このようなことは業者の技術力にかかるとは思うのですがね。
 やろうと思ったらやれるものなのか 
 

 BMLにしても苦渋の決断であったことは、私にも分かります。


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