電子カルテの話題,、今回は.電子カルテはデータの保存が本当にできるのか、です。
私が懐疑的に思っております。.
紙カルテの保存性に疑う余地はありません.
院が火事になるか、自分が保存を諦めて捨てる,と言ったら,その時点で保存は切れますが,それ以外は保存されています.
一方の電子カルテはどうでしょう.
電子カルテというものは、5-6年毎に更新せざるを得ません.
そのように業者から容赦なく要請がきます。
パソコンが古くなったとか、OSが古くなったとか言われます。
一度,とある業者の電子カルテを使ったら,更新毎に言う事を聞かないといけません.
他の業者に変えたら,とにかく,互換性がないので,手作業でひとつひとつ新しい電子カルテに移行していくことになる.
大変な作業です.
同じ業者のものを使い続けると,互換性があるし、何よりも業者がちゃんとやってくれるのでその点は問題がないようです.
しかし,そうとも言っていられないのが現実です.
3年ほど前,電子カルテの大手で老舗のBMLは新しいバージョンの電子カルテでは以前のバージョンのものとの互換性を失くしました.
OSもドンドン変わるし,互換性を維持出来なくなったのでしょう.
聞く所によると,カルテの移行に1件あたり2万円ほど要求したとか・・・・クリニックでは,約400-500万ほど請求されたと聞いています.
BMLもこんなこと言っちゃったらこれは詭弁ですよ.
保存性は無償で保証しないといけない、と思う。
同じメーカーのものをつかってもこのような事が起こるということが明らかになりました.
おそらくどこのメーカーでも遅かれ早かれ似た様なことが起こると思います.
コンピューターのOSのバージョンアップとはこのようなものではないでしょうか.
故に,永久の保存を目指すのなら,電子カルテならPDFファイルとか,汎用性のあるファイル形式で保存しておかなければいけないものと思います.
そうしないと,業者の言う通りにやっていても10年位で,保存ができなくなるような気がします.
そもそも,電子カルテと言うもの.その記事をPDFにボタン一つですることは出来ない物なのでしょうかね.
簡単に出来ると思うのです.
でもそのようなことは寡聞にして聞いた事がありません.
そうすれば,カルテの移行もなんの問題もないと思いますがね.
業者が自分のところの電子カルテを使い続けさせるために,このような機能を敢えて搭載しないとしたら,それは問題だし,第一に不備にある電子カルテと思います.
私なら電子カルテに移行を検討する場合に,このように内容を,PDFファイルに簡単に置き換えられる機能を付いたものを選びたいものです.
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