電子カルテのメリットとデメリット
・・・・最も大事なこと
資料 電子カルテ導入のメリット・デメリット 中央ビジコム より
電子カルテ 紙カルテのメリット、デメリットは上述のように語り尽くされております。
項目で書くと、だいたい同じくらいの量となります。
まあ、この表に私なりに物言いをつけると・・・
電子カルテでも、カルテ棚が必要です。
すべて電子にはできません。
書かなければならない書類。
他の医療機関からの書類をファイルしておかなくてはならない。
他の医療機関からの書類をファイルしておかなくてはならない。
これらはスキャンすれば、電子カルテの方に入れてしまえるのであるが、スキャンは事務の人の手の空いている時にしなくてはならない。
手書きの書類もまだまだ沢山ある。
そのような意味で、カルテホルダーは電子カルテでも必要です。
しかし、私はここで、我々の業務で一番大事なこと、そしてそれを遂行するのにカルテをどのように使うのか、ということについて述べたいと思います。
我々の仕事場 結局は、火事場のようなものだと思うのです。
火事場の消防士 です。
須臾を争う(しゅゆ:一刻を争う)救急室でも、混み合う整形の無床診療所の外来でも、火事場のようなものなのです。
我々は、火事場で火を消す消防士みたいなものです。言うまでもなく、迅速に診察して、必要な検査をして、処置をしなくてはならない。
それを適切、的確にカルテに記さなければならない。
場所は火事場ですから、カルテの記載も迅速に行う必要がある。
それ、つまり迅速に患者さんを診て、カルテに記載する、ということが一番大事なことだと思うのです。
あとから、他の医師が見て読みやすい、とか、裁判所に提出しても、皆が読める、とか、それも大事なことでありますが、あくまでも第一は、火事場で火を消すことです。
そして実際のところ我々医師はそれで手がいっぱいだと思うのです。
火事場では、やっぱり、紙にさらさら書くのが、タイプを打つよりずっと早いのではないでしょうか。
この最も大事なことで、紙カルテが圧倒的に電子カルテに優っていると思うが故に、私は、未だに紙カルテを使い続けているのです。
もちろん、事務職員がカルテを出したりしまったりする作業が電子カルテではなくなる、とか、あと、会計が早い(電子カルテの場合は医師がカルテを打ち終わった時点で、会計終了ですからね)のメリットも大事と思います。
総合的にこれらを計りにかけつつ、皆様方もお仕事をされていると思います。
故に、私はここで別に電子カルテを誹謗するためにこのような記事を書いているのではないのです。
ただ、この時代に生きるものとして、電子カルテか紙カルテか、ひとつのこの歴史の大きな転換点を分析したいと思うのです。
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