2017年3月15日水曜日

電カル 保守点検料も莫大

こんばんは

 電子カルテについていろいろ語っています。

 しかし,電子カルテという新しいものに関してはいろいろ慎重に考えていくべきであるな,とは思うのです.
 むしろこのようなものは,後攻めの方が有利ではないか,と思っています.

 ダイナミクスとかは,自分で出来たら非常に安く運用できるのですが,なかなかそうは行きません.
 電子カルテをひとりで使いこなせるという方は相当の強者です.
 というか,如何せん我々には時間がありません.
 その合間を縫って、電子カルテを修理していく、というのはまさに神業と言えましょう。
 
 故に業者に何かあったと,さっと来て頂かないといけない.
 すると所謂「保守点検料」というものが発生する.

 400ベットクラスの病院の院長先生が1年で5000万くらいすると言っていました.
 400ベットクラスの病院にとってこれが安いのか高いのか,私には分かりませんが,電子カルテと言うものは見えるお金が出て行きますね.
 これは痛いものです.見えると痛みの閾値が下がります. 

 電子カルテで人手を減らせる、とよく言うが、5000万となると、年収250万クラスの事務員を20人減らすことが出来る勘定になる。そんなことが出来るのか。そして、5年に1度くらい、電カルの更新が来る。400床クラスの病院なら、1ベッド100万とも200万とも言われているから、4億から10億の金が必要となる。あまりに大きな数字である。

 大きな病院で電子カルテをかつて使っていた友人にお聞きした所,「いい点も沢山あるが,値段が高過ぎる.そして何かあったら,お金を10万単位,100万単位で毟られる(むしられる)」と言っておりました.
 
 あと,ものすごく早くワープロを打てる若い先生もいるのだが,「誤字脱字が多過ぎる,」と.「でもあとで内容が分かれば良いのだし,打ち間違いです,」と言えば良いのだから,と言っておりました.

 しかし,それでは美しくはないね,と私はコメントしたところ,首肯されておりました.

 もう数十年前,駆け出しのころ,知り合いのベテランの開業医の先生のクリニックを見学させて頂く機会を得ました.
 この先生,19床の診療所を無床診療所に建て替えるとのこと.
 カルテ庫も見せて頂きました.

 カルテ庫には,カルテがきちんと保管されておりました.
 それが非常に「美し」く,まるで博物館の陳列品の様に見えました.
 蚯蚓(みみず)の這ったような字でも,悪筆でも,長年蓄積したカルテというものは,その先生の苦労と努力が迸っているような感じがして,「美しい」と思わずにはいられません.

 そのようなことも大事だと思います.


註)首肯 しゅこう 首を縦に振って肯定すること 1級出題漢字



カルテ庫


http://blogs.yahoo.co.jp/nicu_sp25/GALLERY/show_image.html?id=13813667&no=7

 入院患者さんのカルテだそうだ。このようなものも自炊スキャンをすればすぐに空にすることが出来るのだが。

 しかし、写真からは分からないが、きっと頑張った患者さんの記録がぎっしりと詰まり、荘厳な雰囲気が漂っているのかもしれない。

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