2017年3月13日月曜日

電子カルテを問う その1 その度外れた値段

電子カルテを問う その1 その度外れた値段



 さて,改めて今更ですが,電子カルテについて問いたいと思います.

 ちなみに私の医院は紙カルテです.

 電子カルテの絶対的デメリットは,その値段だと思います.

 良く知られている事ですが,改めて・・・

 保守点検料もそうですが,5−6年に一回,部品がないとか,ソフトを更新しなければならない,とか言って,買い替えを強要されます.

 クリニックでは400−500万.

 病院では1ベットあたり100−200万と言われています(100床なら1億か2億)

 これが高いのか,安いのか?

 別の言い方をすると,クリニックでも病院でも,大体,売り上げの1%強となります.これは結構なものと思います.

 クリニックはいざ知らず,病院の利益は1−3%と言われています(繁昌している病院はこの数字はもちろん下がります).これが電子カルテ導入で吹き飛びます.本当に痛い.考えなければならないところと思います.

 今,特に病院ですが,いろいろな動きがある様です.

 大きな病院は電子カルテ導入が進み,その人たちが中小の市中病院に就職する様になってきました.
 すると,紙カルテを見た事がない看護婦さんも多いみたいです.もちろん若いドクターもです.

 すると,電子カルテにしないのか,という声が上がってくる様です.

 院長や理事長も迷っておられる.

 新しい職員は「電子カルテは便利です」と言う.

 しかし,私と同じ歳くらいの院長や婦長さんには,全然便利な様には見えない.

 便利に見えない物は買う気にはならない.当然である.

 そのような職員と話した事もあるが,一様に,電子カルテの費用のことは,知らない様です.

 やはり,電子カルテの値段,ということを強く考えるべきではないかと思うのです.

 利益が1%くらい吹き飛ぶと,大変です.

 

 このようなことも,労使ともに考えるべきと思います.

 今,いろいろ電子カルテの歴史的意義について調べています.



 今が電子カルテの端境期と思います故に.



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